真性包茎とは?症状・原因・治療法と保険適用をわかりやすく解説
包茎のなかで、医学的に治療を検討する対象になりやすいのが「真性包茎」です。 どんな状態を指すのか、仮性包茎との違い、治療法や保険適用の考え方まで、落ち着いて整理します。
「包茎」とひとことで言っても、状態は大きく3つに分かれます。 そのなかで、真性包茎は、医学的に治療の対象になりやすい状態です。
ただし、「真性」という言葉の響きほど、慌てる必要はありません。 正しく状態を知り、必要なら医療機関に相談する、という順番で考えれば大丈夫です。 この記事は、主に成人の方に向けた内容です。
真性包茎とは?仮性・カントンとの違い
真性包茎とは、包皮の出口(包皮口)が狭く、手でむこうとしても亀頭を露出できない状態のことです。 平常時だけでなく、勃起時にも亀頭が出てこないのが特徴です。
包茎は、次の3つに分けて考えると整理しやすくなります。
- 仮性包茎:平常時は包皮をかぶっているが、手でむけば亀頭を出せる状態。多くの男性が該当し、病気ではありません。詳しくは仮性包茎についての記事をご覧ください
- 真性包茎:包皮口が狭く、むいても亀頭が出せない状態。治療を検討する対象になりやすい状態です
- カントン包茎:むくことはできるが、元に戻らなくなり、締め付けられる状態。緊急の対応が必要になることがあります。詳しくはカントン包茎についての記事をご覧ください
仮性包茎が日本人男性の多数を占める一方、真性包茎は少数で、全体の1割に満たないといわれています。 割合についてはこちらの記事でも解説しています。
真性包茎かもしれないサイン
次のような状態があれば、真性包茎の可能性があります。ただし、自己判断で診断できるものではなく、あくまで目安です。
- 平常時も勃起時も、包皮をむいて亀頭を完全に出すことができない
- むこうとすると強い痛みや突っ張り感がある
- 排尿のとき、包皮の先が風船のように膨らむ、尿が飛び散る
- 亀頭や包皮が赤く腫れる、かゆい、といった炎症を繰り返す
一方、症状がまったくなく、困っていない方も少なくありません。 「むけない」ことと「痛みや炎症がある」ことは、分けて考えるのがポイントです。
真性包茎の原因
原因は、大きく2つに分けられます。
- 先天性(生まれつき):もともと包皮口が狭いタイプです。多くの場合、これにあたります
- 後天性:亀頭包皮炎を繰り返すことで、包皮口の皮膚が硬くなり、狭くなって起こるタイプです。もともと仮性包茎だった方が、炎症を繰り返した結果、真性包茎のようになるケースもあります
なお、乳幼児期は、誰でも包皮が亀頭に癒着していて、むけない状態が自然です。成長とともに少しずつ変化していくのが一般的で、お子さんについて心配な場合は、小児科や小児泌尿器科に相談してください。
放置すると起こりうること
真性包茎でも、必ず問題が起こるわけではありません。ただ、次のようなことが起こりやすくなるとされています。
- 炎症を繰り返す:亀頭と包皮の間を洗えず、亀頭包皮炎になりやすくなります。臭いや恥垢の悩みにもつながります。詳しくは臭いについての記事をご覧ください
- 排尿のしづらさ:包皮口が極端に狭いと、尿が包皮の中にたまって膨らんだり、勢いよく出なかったりします
- 勃起時の痛み:包皮が突っ張って、痛みを感じることがあります
- 性行為への支障:痛みや、皮が切れるリスクから、支障が出ることがあります。詳しくは性行為への影響についての記事をご覧ください
こうした症状があるかどうかが、治療を考えるひとつの目安になります。
治療法:軟膏と手術
治療は、体への負担が小さい方法から順に検討されるのが一般的です。
- 軟膏による治療(保存的治療):医師の処方でステロイド軟膏を使い、狭くなった包皮の部分を柔らかくして、少しずつむけるようにしていく方法です。数週間から数ヶ月かけて続けるもので、多くの場合、改善が期待できるとされています。自己流のケアとは異なり、医師の指導のもとで行います
- 手術(環状切開術):軟膏で改善しない場合や、炎症を何度も繰り返す場合に検討されます。余った包皮を環状に切除して、亀頭を露出させる手術で、日帰りで行われることが一般的です
手術の麻酔については麻酔の痛みについての記事、術後の経過についてはダウンタイムについての記事、傷跡については傷跡についての記事で解説しています。
保険適用になる?
真性包茎は、医師が「医学的に治療が必要」と判断した場合、保険診療の対象になることが一般的です。 一方、見た目の仕上がりを重視した手術や、症状のない仮性包茎の治療は、自由診療(全額自己負担)になります。
「どこまでが保険で、どこからが自由診療か」は、状態や治療内容によって異なります。 保険診療と自由診療の違いはこちらの記事で、自由診療の費用の目安はこちらの記事で解説しています。 実際に保険が使えるかどうかは、診察で医師に確認してください。
やってはいけないこと
「早く治したい」と焦って、無理に自分でむこうとするのは避けましょう。
- 痛みを我慢して、力ずくでむく:皮膚が裂けて出血し、傷が硬くなって、かえって狭くなることがあります
- むいたまま放置する:元に戻らなくなり、カントン包茎になって、血流が悪くなる危険があります
痛みの強さの目安はむくと痛い場合の記事、勃起時の痛みや締め付けはこちらの記事で整理しています。
受診の目安と、何科に行くか
次のような場合は、医療機関に相談することをおすすめします。
- むけない状態で、痛みや炎症を繰り返している
- 排尿のとき、包皮が膨らむ、尿が出しづらい
- 性行為の際に、痛みや出血がある
- むいたまま戻らなくなった(この場合は、すぐに受診してください)
受診先は、まず泌尿器科が基本です。保険診療を希望する場合は、泌尿器科で相談できます。 見た目の仕上がりも重視したい場合は、自由診療の専門クリニックという選択肢もあります。
よくある質問
まとめ
真性包茎は、包皮口が狭く、むいても亀頭が出せない状態です。 仮性包茎と違い、医学的に治療を検討する対象になりやすく、軟膏による治療から手術まで、状態に応じた選択肢があります。
大切なのは、焦って自己流でむこうとせず、痛みや炎症などの症状があれば、泌尿器科などの医療機関に相談することです。 保険が使える場合もあるので、まずは診察で状態を確認してみてください。