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包茎とは?包茎手術の流れや後悔しないための選び方を解説!

包茎には仮性包茎、カントン包茎、真性包茎の3つの症状があります。どの包茎も悪臭や炎症、性行為に関わるため、基本的には手術で治療するのがおすすめです。本記事では、包茎手術の流れや、手術を受けるクリニックの選び方を解説します。

包茎とは?

包茎とは通常時に亀頭が皮に覆われて、亀頭が完全に露出していない状態を指します。状態によっては勃起時に亀頭が露出するケースもありますが、普段から皮に覆われているのであれば包茎に分類されます。

通常、新生児はほぼ100%包茎です。その後は成長と共に包皮と亀頭の癒着がなくなり、自然と亀頭が露出した状態になっていきます。亀頭が露出する時期は個人差がありますが、3〜4歳は約50%、11〜15歳には約70%以上が露出している状態になるといわれています。

しかし、亀頭が露出する時期にペニスの成長が不十分であったり、包皮が多かったりすると亀頭が完全に出てくることができません。このような状態を包茎と呼びます。

包茎に悩む方は多く、日本人の男性の8割は包茎ともいわれています。

下記記事で、包茎の種類や放置する危険性について解説しています。気になる方は参考にしてください。

包茎の種類とそれぞれの症状

包茎は包皮のむける度合いによって、大きく3つに分けられます。本項目では、包茎の種類と、その症状やリスクを具体的に説明します。

仮性包茎

仮性包茎とは、通常時は亀頭が包皮に包まれているものの、手で皮をむけば亀頭が簡単に出せる状態を指します。また、包皮が亀頭のカリ部分で止まっており、手で包皮を亀頭に被せられる状態も仮性包茎です。仮性包茎は、勃起しても痛みや締め付けはありません。また、勃起時に包皮がどれだけ被っているかで、その重症度合いが変わります。勃起時に自然と亀頭が露出されれば軽度ですが、勃起時も亀頭がうまく露出しなければ重度の仮性包茎です。仮性包茎をそのままにしておくと、悪臭や炎症を引き起こしたり、パートナーに刺激を与えられなかったりするなどのリスクが発生しやすいです。

カントン包茎

カントン(嵌頓)包茎とは、包皮上部の亀頭が出てくる包皮輪が狭く、亀頭を露出する際に包皮によって陰茎や亀頭が締め付けられる状態です。無理に包皮をめくって亀頭を出そうとすると、痛みを感じます。亀頭を露出できたとしても、徐々に亀頭の下部分の締め付けが強くなり、包皮がドーナツ状に膨れ上がって元に戻せなくなる恐れがあります。放置すると締め付けにより亀頭への血流が止まり、亀頭が壊死してしまうリスクもあるので、緊急に手術が必要です。また、他の包茎同様に亀頭が包皮に覆われていることで衛生面での問題や、性行為での問題が出てきます。

真性包茎

真性包茎は、通常時も勃起時も亀頭が包皮で覆われています。無理に包皮を引っ張れば亀頭の頭部程度は露出できますが、完全には露出できません。真性包茎は、包皮の内側と亀頭がくっついてしまう、癒着状態になるケースもあります。常に亀頭が包皮に覆われているため亀頭を衛生的に保てず、悪臭や炎症、性感染症(STD)、尿路感染症、膀胱炎などを引き起こす危険性が高いです。勃起しただけで痛みを生じることがあるので、性行為もうまくできないでしょう。日常生活では包皮の出口が狭いがために、尿が散らばってしまうなどのデメリットがあります。真性包茎は包茎の中でも重症度が高いため、早急に手術したほうがよいでしょう。

包茎の手術・治療方法は?

包茎の治療は、基本的に手術で行います。余分な包皮を切って縫合するやり方が一般的ですが、中には切らない治療法もあります。ただし、包皮を切らない手術は対応できる包茎の種類が限られている他、いくつかデメリットもあるので慎重な検討が必要です。

また、手術には器具を用いる方法と、オールハンドで仕上げる方法があります。器具を使用すると短時間で手術が終わりますが、仕上がりが不自然になる場合が多いです。仕上がりに不安がある場合は、オールハンドで手術を行うクリニックに相談しましょう。

下記記事では、包茎手術は何歳までにすべきか、その必要性などについて解説しています。手術をしたほうがよいか迷っている方は、ぜひご覧ください。

包茎手術の流れ

包茎手術の流れは、下記のとおりです。

  • 1. 手術前のカウンセリング・診察・相談
  • 2. 手術(切除・縫合)
  • 3. 手術後の説明

クリニック毎で細かな点は異なりますが、大まかには上記のような流れで実施します。ひとつずつ詳細を確認しましょう。

手術前のカウンセリング・診察・相談

患者さまのペニスの状態や症状、手術の必要性を確認し、包茎に関するお悩みや費用についての不安要素などをお聞きします。治療方法も医師と確認するので、どのようなデザインで切除・縫合するのかを把握しましょう。治療方法や費用に納得できれば、手術が行われます。

手術(切除・縫合)

事前に確認した治療方法に基づき、手術を実施します。患者さまのペニスの状態に合わせて、ミリ単位で切除・縫合をしていきます。所要時間は20分~60分程度です。

手術後の説明

手術後の患部のケアについて、ご説明します。術後に通院の必要はありませんが、1カ月程度は日常生活で気を付けることがあります。患者さまのライフスタイルに合わせたケア方法をお伝えするので、細かい部分でも気になることがあれば確認してください。

包茎手術によるリスクはある?

包茎手術後に包皮がつっぱるような感覚がしたり、感度が下がったりするなどデメリットを耳にしたことがあるかもしれません。しかし、これらは手術そのものが原因ではなく、医師の腕の問題なのです。高い技術を持つ医師が手術をすれば、リスクは減少します。

包皮のつっぱりは、包皮の切りすぎによって起こります。また、感度が下がるのは手術で性感帯を切除してしまうことが原因です。そのため、病院選びが重要になります。

失敗した、と後悔する原因は?

包茎手術で失敗してしまったと後悔する主な原因としては、下記の3つが考えられます。

  • ・術後のペニスの仕上がりがきれいではない
  • ・感度が下がった
  • ・クリニックの選び方がよくなかった

ペニスがツートンカラーになってしまったり、傷跡が火傷のように盛り上がってしまったりと、手術後のペニスが満足いく仕上がりではなかった場合は、後悔する可能性が高いです。また、性感帯を切除され感度が下がった場合も、手術をしなければよかったと後悔する原因になります。

これらの失敗を防ぐためには、病院選びを慎重に行う必要があります。クリニックの選び方は、後ほど紹介しますのでご確認ください。

包茎手術についての疑問

ここでは、包茎手術に関するよくある疑問を紹介します。

切らない包茎手術でも治る?

先述したように、包茎手術の中には切らずに行う手術も存在します。よくある例としては、薬剤を注入し、亀頭を増大させて包皮から亀頭を露出させる方法や、体内に埋まっている陰茎を引き出し、陰茎そのものを長くして余った包皮を伸ばす方法などが挙げられます。

しかし、切らずに行う手術は包茎の根本的な解決にはつながらないため、おすすめできません。また、改善の度合いはペニスの状態によっても異なり、必ず完治できるわけではありません。

包茎は手術せずに自分で治せる?

包茎用の矯正器具を使えば、ご自分で包茎を一時的に治せる可能性があります。矯正器具には下着に装着するタイプのもの、接着剤を使用するもの、リング状になっていてペニス自体に装着するものなどいくつかの種類があり、基本的にはご自分で装着ができます。

ただし、器具を使って亀頭を露出させているだけなので、包茎の根本的な解決にはなりません。安全性にも問題があるため、特別な事情がない限りは避けることをおすすめします。

包茎手術ができるクリニックの選び方

信頼できるクリニックの選び方を紹介します。術後にこんなはずではなかったと後悔しないために一番重要なのは、クリニックの選び方です。ここではクリニックの選び方を紹介するので、包茎手術を考えている方はぜひ参考にしてください。

なお、こちらの記事では、手術前に押さえておくべきポイントを紹介しています。こちらもあわせて参考にしてください。

手術の価格は適正か

手術の価格は高額すぎても安すぎても、注意しなければなりません。高額な場合は、不要なオプションがついていないか確認しましょう。また、広告に掲載されている価格が安すぎる場合、診察時に患者さまの不安を煽って高額なオプションの契約をすすめられるケースもあるので注意が必要です。

手で皮がむけないカントン包茎や真性包茎の治療は健康保険が適用されて安くなる場合もありますが、クリニックによっては満足のいく仕上がりにならない可能性があるので気を付けてください。健康保険を適用した包茎手術はあくまで治療が目的であり、見た目を美しく仕上げる必要がありません。その結果、ペニスがツートンカラーになってしまったり、術後も包皮を被ってしまったりと、仕上がりがよくないケースが考えられます。

そのため、クリニック選びの際は「料金や手術内容がはっきりしている」「追加料金が発生しない旨を確認できる」の2点を確認しておきましょう。また、事前のカウンセリングでもただ相談するだけではなく、説明に無駄がなく変に不安をあおってこないかどうか、しっかり見極めることが大切です。

担当医の手術レベルが高いか

包茎の手術を受けるクリニックを選ぶ際は、ホームページなどから下記を確認しましょう。

  • ・医師が紹介されているか
  • ・医師の施術歴
  • ・医師の経歴

ホームページに医師の詳細が記載されていないクリニックは、避けるのが無難です。手術を執刀できる医師は専門医とそうではない医師がおり、専門医は日本泌尿器科学会に認定されている医師です。美容・包茎クリニックでは泌尿器科の医師が在籍しておらず、美容外科の医師だけというケースがあります。美容外科の医師も手術はできますが、男性器の手術を専門としているわけではなく、専門医よりも経験が劣ることもあります。医師の経歴や施術歴を確認し、信頼できるかどうか判断しましょう。

デザイン性に優れた仕上がりか

仕上がりにもこだわった手術を行ってくれるかどうか、確認しておきましょう。包茎の手術とは、簡略すると余分な包皮を切除して縫合することです。しかし、これだけでは縫合した部分がはっきり見えたり、ツートンカラーになってしまったりと、満足いく仕上がりにはなりません。丁寧に切開箇所を確認し、性感帯などを切除しないよう精密にデザインをしてくれることはもちろん、患者さまが考える理想的な仕上がりにするため、入念なカウンセリングをしてくれるクリニックがよいでしょう。